News
お知らせ
2026/8/24
幸福度が高い人の約6割が「小さな目標設定」を実践。「自分を推せる時間」が幸福を左右する
~生活者見立て通信番外編「日本人の幸福度と時間の使い方」を公開。~
リサーチとプランニングを手掛けるQO株式会社(代表取締役社長:恒藤優/本社:東京都中央区、以下「QO」)は、生活者見立て通信番外編として、日本人の幸福度と時間の使い方に関する調査・分析結果を発表しました。
■マクロ動向:可処分時間は増えても、日本人の幸福度は伸びていない
総務省統計局の社会生活基本調査*によると、日本人の1日あたりの仕事や家事、通勤・通学など生活を維持するために必要な時間は、1976年から2021年までの約50年間で63分減少しました。一方、趣味や娯楽など自由な活動に充てる時間は49分増加しており、生活者が自分の意思で使える時間は以前より増えています。
一方、「World Happiness Report」による日本人の幸福度(Life Evaluation)のスコア**は、この約10年間大きく改善することなく横ばいで推移しています。
「時間は増えているのに幸福度は伸びない」という点に着目し、QOでは生活者調査をもとに、その背景を分析しました。
*2022/8 総務省統計局「男女、ふだんの就業状態、年齢、行動の種類別総平均時間の推移(10歳以上、週全体)(昭和51年~令和3年)」
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200533&tstat=000001158160&cycle=0&year=20210&month=0&tclass1=000001158164&tclass2=000001158187
**2026/3/20 World Happiness Report https://www.worldhappiness.report/
■生活者インサイト
幸福度が高い人ほど、「小さな達成」を積み重ねている
今回の調査では、「現在の人生を『最悪』を0点、『最高』を10点として評価してください」という設問への回答を幸福度として用いました。回答者全体の平均は5.65点だったことから、平均を上回る6~10点の生活者と、平均を下回る0~5点の生活者を比較。さらに、自己肯定感に関する設問の中でも、「小さくても達成できる目標を設定し、実行している」という項目に着目しました。その結果、幸福度が6点以上の生活者では60%が「小さくても達成できる目標を設定し、実行している」と回答した一方、0~5点層では31%にとどまり、29ポイントの差がみられました。
この結果から、幸福度の高い生活者ほど、自ら小さな目標を設定し、達成を積み重ねる行動をしていることがうかがえます。
「時間がある人」より、「時間を充実して使っている人」の方が幸福度は高い
回答者全体の幸福度平均(5.65点)を基準に比較すると、時間を効率的に使う傾向の生活者では58.3%が平均以上だったのに対し、時間のゆとりを重視する生活者では51.5%でした。この結果からは、幸福度を左右しているのは、時間を多く持つことそのものではないということがうかがえます。
■QOプランナーによる見立て:「自分を推す時間」が、新しい幸福の条件になる
可処分時間が増えても幸福度が伸びない日本では、いま「自分自身を推す」という価値観が広がり始めています。
例えば、自分自身が主役となって歌や表現を楽しめる「VSING***」のようなサービスや、新しい自分との出会いを体験として提供する「大人も主役なスタジオアリスHALULU****」などは、その象徴的な事例といえるでしょう。これらに共通するのは、時間を消費することではなく、「昨日より少し成長した自分」「新しい自分に出会えた自分」を実感できる体験を提供している点です。
本調査でも、幸福度が高い生活者ほど、小さな目標を設定して実行し、自分の成長や達成感につながる時間を過ごしていました。また、単に時間にゆとりがある人よりも、限られた時間でも充実した時間の使い方をしている人の方が幸福度が高い傾向がみられました。
これから生活者が求めるのは、「時間を増やす」サービスではなく、「その時間を通じて自分を好きになれる」サービスなのかもしれません。他者を応援する「推し活」が広がる一方で、自分自身の物語を自ら紡ぎ、自分を推していく——そんな"セルフナラティブ"な価値観が、今後さらに広がっていくのではないでしょうか。
***VSING https://vsing.jp/
****大人も主役なスタジオアリスHALULU https://www.studio-alice.co.jp/halulu/
調査概要
調査対象者:全国の15~69歳の男女回答者数 :2,884人
調査方法 :インターネットリサーチ
調査期間 :2025年11月18日(火)~19日(水)
調査企画 :QO株式会社
調査委託先:株式会社マクロミル
生活者見立て通信とは
今回の番外編では、社会で起きているマクロ指標に表れる“数字”から読み解き、生活者の意識・行動変化を分析しています。
【ご参考】公式noteで「生活者見立て通信 編集部こぼれ話」を発信中
https://note.com/qo__note/m/m9fb962676a3d
【ご参考】サイト「MITATE Insight Lens」内でもご紹介中
https://mitate.insight.lens.q4one.co.jp/
お問い合わせフォーム
【担当者】鞠子 千恵(Chie Mariko) 、青木 祐輔(Yusuke Aoki)
【QO株式会社 会社概要】
博報堂のストラテジックプラニングの知見と、マクロミルのデータアセットおよびリサーチケーパビリティを掛け合わせたJV 企業として、マーケティング機会の発見、戦略策定、コンセプト開発、施策実行のPDCA まで一連のマーケティング活動に伴走します。
本社:東京都中央区京橋2-7-19 京橋イーストビル9F
設立:1965年6月
事業内容:リサーチソリューション事業、マーケティングプランニング事業
URL :https://www.q4one.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
QO株式会社 広報室MAIL:corporate.info@q4one.co.jp

